糖尿病内科

糖尿病/脂質異常症/痛風などの治療

DIABETES
DIABETES

糖尿病内科について

糖尿病とは

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が高くなることにより様々な合併症を引き起こす病気です。

血糖値が空腹時で126mg/dl以上、もしくは食後で200mg/dl以上、が糖尿病の診断基準の一つとなっています。
また、過去1~2か月の血糖値の平均を表す指標をHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)といい、糖尿病の状態を確認するのに用います。
インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖値を下げる役割を持ちます。インスリンの出が悪くなったり(分泌不全)、効き目が悪くなったり(インスリン抵抗性)すると、血糖値が上がって糖尿病になります。

糖尿病の方のうち、9割程度は2型糖尿病というインスリンの効き目が悪くなるタイプで、食事や運動などの生活習慣が大きな影響を及ぼします。一方、急にインスリンが出なくなってしまう1型糖尿病は、生活習慣とは関係なく、小児から成人まで発症します。

また、妊娠によって血糖値が上がる場合もあります。当院の医師は病院の勤務医時代に多くの妊娠糖尿病の方を診察しており経験豊富ですので、妊娠糖尿病と言われた方はぜひご相談ください。

糖尿病の症状

血糖値の上昇が高度であれば

  • トイレが近い
  • 喉が渇くので水分がやたら欲しくなる
  • 疲れやすい
  • 体重が減る

といった症状が出ますが、血糖値の上昇が軽ければ症状はありません。しかし、症状がないだけで、血管へのダメージは蓄積していきます。「健診で引っかかったけど、元気だから問題ない」「糖尿病と言われたけど、何も症状がないから大丈夫」と思って様子を見ているうちに糖尿病が悪化したり合併症が進んでしまったりする方が多くいらっしゃいます。糖尿病の合併症は、ご自身では気付かないうちに少しずつ進んでいきます。自分は大丈夫と思わずに、早めの受診をお勧めします。

糖尿病の合併症

糖尿病には細い血管の合併症(3大合併症)と太い血管の合併症(動脈硬化による病気)があります。
また、認知症、歯周病、癌、骨折のリスクも上がります。

3大合併症は以下の3つです。

神経障害

手足がしびれたり感覚が鈍くなったり、立ちくらみを起こしたり、下痢や便秘を繰り返したりする。

網膜症

目の網膜(もうまく)という部位に障害が起き、進行すると失明してしまう。

腎症

腎臓のはたらきが悪くなり、最終的には腎臓の機能が失われて人工透析が必要になる。

動脈硬化の病気としては脳梗塞や心筋梗塞などが挙げられ、これらは高血圧、脂質異常、喫煙などとも密接に関連しています。

SERVICE

診療内容

糖尿病の治療

糖尿病の治療の目標は、合併症の発症を防ぐこと、または、発症してしまった合併症の進行を抑えること、になります。合併症予防のための目標がHbA1c 7.0%未満ですので、基本的にはここまで下げることを目指していきますが、年齢や生活背景や治療状況によって目標値は異なりますので、患者さんに合わせて個別に設定します。また、妊娠中は別の目標値があります。

糖尿病の治療は、食事療法・運動療法・薬物療法です。当院には糖尿病療養指導士の資格を持った管理栄養士が在籍しており、患者さんの生活スタイルに合わせて適切な食事療法をご提案しています。

大規模臨床試験で低血糖の危険性が改めて浮き彫りになり、いかに低血糖を起こさずに血糖値をちょうど良い範囲に下げるかが、薬を使う上で重要になります。糖尿病の薬は近年どんどん新しい作用の薬が発売されています。糖尿病専門医として、患者さんの生活背景や合併症などの状況を把握し、その方にとって最適な薬をご提案します。

STAFF

スタッフ紹介

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専門医/院長 田中 博志

経歴

  • 1981年 名古屋大学医学部卒業
  • 1987年 名古屋大学大学院修了 学位取得:名古屋大学医学博士
  • 1988年より 中京病院内分泌代謝科(現 内分泌・糖尿病内科)勤務
  • 内分泌代謝科主任部長、糖尿病センター長など歴任

専門医資格

  • 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医
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糖尿病療養指導士

日本糖尿病療養指導士とは

糖尿病治療にもっとも大切な自己管理(療養)を患者さんに指導する医療スタッフです。高度でかつ幅広い専門知識をもち、患者さんの糖尿病セルフケアを支援します。この資格は、一定の経験を有し試験に合格した看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士に与えられ、認定されることは、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートであることを意味します。

当院の糖尿病療養指導士は看護師 2名、管理栄養士 3名在籍しています。

Q&A

よくある質問

糖尿病に関するよくある質問

糖尿病とはどのような病気ですか?

糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる疾患で、インスリンの分泌不足や作用不全などが原因です。放置すると、網膜症、腎症、神経障害、心血管疾患や脳血管疾患などの合併症の発症リスクが高くなります。

妊娠糖尿病とはなんですか?

妊娠中に血糖値が高くなる状態です。妊娠中にホルモンの変化が原因でインスリンの働きが不十分になり、血糖値が上がりやすくなります。放置すると母体や赤ちゃんに健康リスクをもたらす可能性があり、適切な管理が必要です。

糖尿病の症状にはどのようなものがありますか?

血糖値の上昇が高度の場合にトイレが近い、喉が渇く、疲れやすい、体重減少などの症状が現れる場合があります。ただし、自覚症状をほとんど感じない場合もあります。

糖尿病は治りますか?

糖尿病は完治することはありません。ですが、適切な治療と食事や運動などの生活習慣の改善により、症状の管理や合併症の予防が可能です。

糖尿病の治療にはどのような方法がありますか?

食事療法、運動療法、薬物療法が主な治療法です。治療法は患者さんの状態に合わせて選択されます。

糖尿病患者の食事で注意すべき点は何ですか?

適正なエネルギー摂取量や栄養バランスに注意し、1日3食の規則正しい食事を心がけることが重要です。また、食事内容や時間も管理が必要です。