2025.04.01 看護師
糖尿病と「歯周病」

4月4日は「歯周病予防デー」、4月18日は「良い歯(418)の日」など、4月は歯や歯周病にまつわる記念日があります。昨今TVなどでも目にする歯周病。実は、糖尿病とも関わりがあることを知っていますか?今回は糖尿病と歯周病の関係について解説します。
放っておくと歯を失う?歯周病とは
『e-ヘルスネット-(厚生労働省)』によると、歯周病とは『歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)』を指します。
歯周ポケット(4㎜以上)を持つ人の数は、国内では45歳以上の過半数を占めるといわれ、高齢になるほどその割合が高くなっていくことが統計で示されています。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行してしまうと歯を失う原因となります(歯周病は歯を失う原因の第1位です※)。
※公益財団法人8020推進財団「平成30年(2018年)の第2回永久歯の抜歯原因調査」より
歯周病は歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされるため、歯みがきのしかたが悪いと起こりやすくなります。また、タバコを吸う人や糖尿病の人は歯周病が進行しやすいことが知られています。
歯周病と糖尿病の関係は
歯周病は糖尿病の合併症の一つです。
糖尿病により血糖値が高い状態だと、免疫機能の低下や血流の悪化、唾液の減少などを生じ、歯周病になりやすくなります。
一方で、歯周病が進行するとインスリン作用を阻害し、血糖コントロールを悪化させる可能性があることが研究で分かってきました。歯周病を治療するとHbA1cが改善したという報告もあります。
歯周病の予防のために
● 毎日適切に歯磨きを行い、歯垢をためないようにしましょう。
● 規則正しい食生活をこころがけましょう。
● 間食を控えましょう。
● たばこは控えましょう。
● 歯科の定期受診をしましょう。
以上、歯周病と糖尿病の関係について解説しました。昔と比べ、近年は歳をとっても歯が多く残るようになっているそうですが、同時に歯の病気の予防・治療をしていくことが大切ですね。